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来日記念! エリック・クラプトン特集 2016 エリック・クラプトン5夜限定の武道館公演!!

OOO-45ECJM

 エリック・クラプトンの二年ぶりとなる待望の来日公演は「461オーシャン・ブールヴァード」発売当時となる1974年の初来日から数えること21回目。御歳71歳という高齢も影響してか、今回は全国ツアーが予定されておらず、武道館公演のみの5days日程が組まれております。「もしこれが最後の来日だったら…」そんな考えが脳裏をよぎり、足を運ばないわけには行きませんね。


2014年来日時のステージにて

 言わずもがな、1960年代の初頭からルースターズや、ヤードバース、ブルース・ブレーカーズでの輝かしいキャリアを経て、クリーム時代にはトラディショナル・ブルースに根ざした即興演奏のインタープレイで一世を風靡。ギタリストなら誰しも一度はコピーした経験があるであろう名演奏を数多く残している伝説的なギタージャイアント。

 そのギタートーンや演奏、ソングライティングだけでなく、その繊細な感性と人柄はまた特筆すべきところで、数え切れぬ挫折と向き合い、乗り越えてきた彼ならではの人間性の深さが数多くのファンを惹きつけています。

 ブラインド・フェイスを経て、アメリカン・ルーツミュージックヘの傾倒、ソロデビューの後のデレク・アンド・ザ・ドミノスでの活躍は音楽ファン誰しもが知るところで、非常に貪欲で意欲的な姿勢で多方面にて活躍。アンプラグドブーム、一般にブルース回帰と呼ばれる時期を経て、今日に至るまで50年以上も第一線で積み重ねたECのキャリアが音楽シーンへ与えたインパクトの大きさは計り知れません。

 今回のライブメンバーは、2014年にも共演していたポール・キャラック(Key./Vo.)、クリス・ステイントン(Key.)の他、往年の盟友アンディ・フェアウェザーロウ(G./Vo.)、に加え、ジャスト・ワンナイト公演に参加していたヘンリー・スピネッティ(Dr.)、90年代のブルースツアーに参加していたデイヴ・ブロンズ(B.)が登場。リズム隊含め、イギリス出身のメンバーが中心となっており、毎回コンサートを見ているファンでも新鮮な心持ちで楽しめること間違いないでしょう。

 この機会にイシバシ楽器ではミスター・スローハンドへの敬意をこめて、担当スタッフ厳選の関連商品をピックアップしてご案内いたします。今一度、音楽への情熱を掻き立ててくれるアイテムが勢ぞろいです。みなさまのご利用心よりお待ちしております。

ストラトキャスター

 エリック・クラプトンがデビューした当初、ヤードバーズでプレイしていた頃はKAYギターや、グレッチのナッシュビル・ダブルカッタウェイ、フェンダーのフィエスタレッド・テレキャスターなどを使用していたという資料が残っています。その後、ブルース・ブレーカーズやクリームでマーシャルアンプをオーバードライブさせていた頃は一貫してギブソンのセットネックを愛用しています。

 そんなクラプトンが再びフェンダーギターを手にするのは1960年代後半以降のこと。ブラインド・フェイスを経て、デラニー&ボニーらとのツアーでアメリカンミュージック、スワンプロックへと傾倒する過程の中でストラトキャスターをメインに据えるようになっていきます。クラプトンがストラトを使い始めたきっかけは、ジミ・ヘンドリクスの存在もあったでしょうし、とりわけスティーブ・ウィンウッドの影響が強かったと言われていますね。フェンダー・ストラトキャスターはルックス・サウンドともにECのレイドバック/AOR期の象徴になっています。

 デレク・アンド・ザ・ドミノスの「レイラセッションズ」で、スライドギターの名手デュエイン・オールマンとの録音に使用した1956年製サンバーストのストラトキャスター(通称ブラウニー)は特にECフリークに人気が高いギターです。国内入荷は僅少でしたが、近年フェンダーカスタムショップで復刻されています。イシバシ楽器の各店でも、やはり1956年から1957年頃のストラトキャスターを復刻したモデルではサンバーストフィニッシュが一番人気が高いようです。
 また、ミスター・スローハンドの愛器といえば、1970年代初頭にテネシー州ナッシュビルの楽器店で購入した複数本のストラトキャスター各々の最良パーツによって組み上げられた「ブラッキー」が最も有名でしょう。組み上げに使用したギターの本数は諸説ありますが、黒いフィニッシュのボディというのは当時ですと、滅多に製作されることのないカスタムカラーでして、非常にレアなアイテムです。

 ブラッキーは、1973年のピート・タウンゼントらとの「レインボーコンサート」で表舞台にデビュー。度重なるレコーディングや過酷なライブツアーで弾き込まれたブラッキーは、「ビハインド・ザ・サン」を発表後の1985年コネチカット州ハートフォードでの公演を最後に現役から引退することになりました。2004年にはクリスティーズのチャリティーオークションに出品され、アメリカの大手楽器店チェーン「ギターセンター」によって95万9500ドル(約1億1,200万円)という超高額で落札されており、このニュースはECファンならずともご存知の方が多いでしょう。

ブラッキー

Fender Custom Shop / Team Built Custom 57 Stratocaster Relic with EC Active Circuit BLACK

Fender Custom Shop / Artist Series Eric Clapton Stratocaster Black

Fender USA / Eric Clapton Stratocaster Maple Fingerboard / Black

 ブラッキーが現役を退いたタイミングと前後して、フェンダー社は、そのブラッキーの代替となるモデルの開発を行っています。ちょうど1987年のフェンダーカスタムショップ発足のタイミングとも近くなりますが、もともと1983年に発表され、およそ2年あまりで生産完了となった「エリートストラトキャスター」をモチーフに、ドン・レース、マイケル・スティーブンス、ジョージ・ブランダ、ジョン・ペイジらといった精鋭によってデザインされた力作です。

 意外と知られていませんが、実はこれがフェンダー社で初の正式なミュージシャン・シグネチャーモデルとして発売されたモデルです。クラプトンモデルの特徴は、通常のフロントトーンの位置に「TBX」と言われる高域のカットだけでなく低域のカットができる二連ポットのトーンサーキット、ミドルトーンの位置に9Vバッテリーで駆動する25dbのアクティブミッドブーストが搭載されていることが挙げられます。このミッドブースト回路によって、まるでギブソンのようにタフなサウンド、リッチなサスティーンがアウトプットできるように工夫されています。

 フェンダー社が手がけたクラプトン・モデルですが、初期のものは「レースセンサー・ピックアップ」がマウントされており、1989年に発売された「ジャーニーマン」のアルバムなどで堪能できる甘く滑らかなトーンが際立ちましたが、2000年代に入るとピックアップがアルニコ5マグネットのスタック構造による「ヴィンテージノイズレス・ピックアップ」にアップデートされます。以前より、トラディショナルなサウンドにシフトし、ピッキング・ダイナミクスが表現しやすくなっているように感じられますね。発売以来、常に人気の絶えない超ロングセラーモデルです。

 Eric Claptonモデルは、他のアーティストモデルと異なり、クラプトンファンならずとも、多くのプロミュージシャンが愛用しているギターです。故・大村憲司氏の使用は特に有名ですが、セッションギタリストらに愛用者が多い傾向があります。ヴィンテージスタイルより1フレット多く、まさに痒いところに手が届く22フレット仕様。ややフラットでフィンガリングが容易な9.5インチR指板を配しており、手元で必要十分なサウンドメイクが可能な懐の広さと利便性の高さ。楽器としてのトータルバランスが良く、従来のフェンダーギターの域を大きく越えたポテンシャルがひとつ人気の大きな所以でしょう。

 ECモデルに関しては、これまで製作されたバリエーションモデルも数多く、1997年のレジェンズ・ライブで使用された、ゴージャスな金箔を纏った「ゴールドリーフ」、車のペイントに使用されるような偏光塗料を用いたマジョーラ・フィニッシュの「フリップ・フラップ」、「クラッシュペイント・ストラトキャスター」、「クリスマス・キャスター」、「ECグレー/ダフネブルー」等々、枚挙に暇がありません。イシバシ楽器では「クラプトンモデル」ではなくても、ECの愛器を彷彿させるスペックのストラトキャスターも多数ご用意がございます。ご不明な点や気になるモデルの情報があれば、各店の担当スタッフまでお問い合わせいただければと思います。

 現行ラインナップで、「クラプトンモデル」と言うと大まかには三種類です。コストパフォーマンス抜群でお求めやすいUSAレギュラーファクトリー製のモデルと、カスタムショップ製のモデル、またフェンダーカスタムショップの中でもマスタービルダーというヴェテラン職人が手がけたマスタービルト・シリーズです。

トッド・クラウス製作「フィエスタレッド・テレキャスター」

Fender Custom Shop / MBS 1962 Telecaster Closet Classic Fiesta Red built by Todd Krause

トッド・クラウス製作「クリスマス・キャスター」

Fender Custom Shop / MBS Eric Clapton Style Active Stratocaster NOS Aged Arctic White

トッド・クラウス製作「ブラッキー」

Fender Custom Shop / MBS Eric Clapton Stratocaster Blackie

トッド・クラウス製作「メルセデス・ブルー」

Fender Custom Shop / Master Built Custom Eric Clapton Stratocaster Mercedes Blue

 マスタービルト・シリーズになりますとハイグレードな木材のストックの中から、特に最良の材がハンドセレクトされており、ビルダーがこれまで積み重ねてきた長年のキャリアの中で蓄積したノウハウ・こだわりが反映されています。じっくりと丹念に仕上げられており、まさに「トップ・オブ・ザ・ライン」の名にふさわしく、一生モノとしておすすめです。

 近年のマスタービルトのクラプトンモデルは、J.W.ブラックの仕事を引き継いだ、トッド・クラウスが製作することが多くなっています。彼はEC本人の使用するギターも製作しているため、バックオーダーが三年以上貯まっており、なかなか新規オーダーも受け付けてもらえません…。来日公演ツアーのあとは市場の需要が増えますので、このタイミングを逃さないようにご注意くださいませ。

イシバシ楽器のFenderはこちらから

Fender Japan Exclusive Series

MBS Eric Clapton Stratocaster Gold Leaf

中古Eric Claptonモデル一覧

トリプルオー

Martin OOO-28EC
OOO-28EC

 エリック・クラプトンは、1960年代後半から時おりステージでアコースティックギターを構える姿が見られ、ギルドのF-50、マーティンD-45、ナショナルやドブロのリゾネイターを弾いてることがよく知られています。しかし、とりわけマーティン・トリプルオーに関しては別格と言えるでしょう。

 いわゆる「エレキギターの神様」として広く認知されていたクラプトンが、初めて全編を通してアコースティックギターを構えて自分自身のルーツミュージックと向き合った1992年のMTVアンプラグド。トラディショナルなブルースを華麗に爪弾き、情緒豊かに歌いあげるその姿はあまりにセンセーショナルなものでした。

 そのとき主に使用していたギターは1939年製OOO-42と言われ、空前のアコースティックブーム、そしてブルースミュージック回帰のムーブメントを生み出しました。アンプラグドをきっかけに、クラプトンが1960年代に演奏していたブルースロックを聴くようになったファンも非常に多いですし、ヴィンテージのトリプルオーの価値は高騰しました。1900年代初頭に発売された長い歴史を持つトリプルオーですが、小ぶりなボディとやや短めのスケールがプレイヤーの指先の感覚を忠実に拾い上げてくれる素晴らしい名器で、今日までその人気は衰えることを知りません。

Martin / Japan Limited Eric Clapton Signature Model OOO-45ECJM

#2(渋谷店)と#8(心斎橋店)が入荷!

[心斎橋店ブログ]
話題のクラプトンモデル、まさかの広告掲載個体がっ!?
心斎橋店に入荷した#8はオフィシャル広告掲載個体です。

000-45ECJM 000-45ECJM

写真はシリアル#2

2016年の来日公演に合わせて、日本限定15本のみ生産されたエリッククラプトンシグネイチャーモデル「000-45ECJM」。マーチンブランドでは12本目となる今回のシグネイチャーモデルは、高い人気を誇ったCrossRoad モデル以来となるファン待望の「000-45」スタイル。

ボディトップ材にはオーセンティックシリーズをはじめ、近年のカスタムモデルなどにも多く使用されているマーチン社の最新スペック「VTS(ヴィンテージ・トーンシステム)」のアディロンダック・スプルース。ヴィンテージギター特有の枯れたウッドトーンを見事に再現した、マーチン社の最新技術を今回のシグネイチャーモデルにも採用しました。

また今回のモデルで一番目を惹くのは、大河のようなセンターピースデザインが印象的なボディバックではないでしょうか。スリーピースボディバックのセンター部にはなんと希少材の「ブラジリアン・ローズ」ウッドを採用しており、両端のマダガスカルローズウッドとのマッチングも美しく、マテリアルを活かしたデザインと言えます。

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マーティンの商品ページへ

Martin OOO-28EC

000-28EC

 MTVアンプラグドで世界中が衝撃を受けた名演から一躍そのアコースティックスタイルを印象づけることになったエリック・クラプトンのシグネチャーモデル。戦前のOOO-28を強く意識した仕様となっており、多少飴色に褪色したかのような仕上げのボディトップや、ヘリンボーントリム、スキャロップドブレイシング、モディファイドVプロファイルネック、オープンギアタイプのペグなどが特徴的。小ぶりなボディからは粒立ちの揃ったマーチンのOOOサイズらしいはっきりとした輪郭が得られ、ノーマルのOOO-28と比較してトップ板が振動しやすく、より煌びやかかつ奥行きのあるふくよかなサウンドが特徴です。

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イシバシ楽器のトリプルオー商品情報

ES-335

 1960年代から1970年代にかけて、エリック・クラプトンが使用したギブソン製ギターに着目すると、1960年製レスポール「通称ビーノ」、赤くリフィニッシュされたレスポール「通称ルーシー」。ザ・フールによりサイケデリックペイントが施されたSG、サンバーストのファイアーバード1、レスポールカスタム・ブラックビューティー、エルボーカットされたエクスプローラー等々の使用が特に有名でしょう。むせび泣くようなウォームで豊かなサスティーンは「ウーマントーン」と呼ばれ当時のECのトレードマークでした。


ES-335

 それらのギターの中でもセミアコの代名詞、ギブソンES-335はエリック・クラプトンの愛器として不動の地位にあります。ファンには1968年にロイヤルアルバートホールで行われた「フェアウェル・コンサート」を収録したクリーム伝説公演のビデオでの印象が強いでしょうか。

 あの美しいチェリーフィニッシュでブロックポジションマーカーのギター。製造年式には諸説ありますが、一般に1964年製と言われることが多く、クリーム時代にはストックのままのクルーソンペグで使用していましたが、後にグローバーペグに換装されることになります。

 ローリング・ストーンズの「ロックンロール・サーカス」出演時にもこの335で演奏していて、ジョン・レノンやキース・リチャーズとプレイした「ヤー・ブルース」の映像は特に有名ですね。1994年に発売されたトラディショナル・ブルースアルバム「フロム・ザ・クレイドル」後のツアーでも頻繁に使用されています。こちらのギターは、2004年にクリスティーズのチャリティーオークションにて84万7500ドルでアメリカの大手楽器店チェーン「ギターセンター」が落札し、後にギブソンカスタムショップ(現ギブソンカスタム)が3Dプロファイル。クロスロード335として限定復刻、製品化されたのは記憶に新しいでしょう。

 他にも1990年代にはドットマークでサンバーストの1959年製と見られるES-335も愛用しております。ソリッド感の強いコシのあるサウンドを狙うのであれば、ネックの厚みがありセンターブロックの密度が高い1958-59年スタイルの復刻モデルを、より軽やかでドライブ感の強いサウンドを狙うのであれば、スリムネックでセンターブロックのキャビティが大きい1960年代スタイルの復刻モデルを選ぶというのが定石だと思います。

イシバシ楽器のES-335商品情報

バードランド


Byrdland

 エリック・クラプトンがギブソンの名器バードランドを使用した演奏では、何より1971年の「バングラディッシュ・コンサート」が有名です。ジョージ・ハリスンとホワイトアルバムの「ホワイル・マイギター・ジェントリー・ウィープス」(レスポールで録音)を何とナチュラルのバードランドでプレイしています。

 1955年に発表されたバードランドは、17インチ幅ジャズギターの定番モデル「L-5」同様に単板を削り出したソリッド・カーブド・スプルース材によるボディトップ、カーヴド・プレスされたメイプルによるサイド/バックというスタイルを踏襲しながら薄胴のシンラインボディに仕上げられています。ネックも所謂フェンダースケールである25 1/2インチのL-5と異なり、通常のギブソンスケールである24 3/4インチより更に短い23 1/2インチのショートスケールネックを配しているというのが大きな特徴です。その独特な深みのある甘さとタッチレスポンスに優れたサウンドがECを惹きつけているのでしょう。

 もともとは当時テネシー州のナッシュビルでスタジオミュージシャンとして活躍していたビリー・バードとハンク・ガーランドの名前を冠したモデル。発売当初は通称アルニコ5ピックアップ(PU-480)をマウントしていましたが、後にセス・ラヴァーの開発したオリジナル・PAF・ハムバッキング・ピックアップ(PU-490)が搭載されます。バングラディッシュで演奏されたのはスプリットパラレログラム・インレイでハムバッキング・ピックアップの個体でした。

 クラプトンは1990年代のブルースツアー以降でもバードランドを愛用しております。こちらはナチュラルフィニッシュでありながら、前述のものとは異なりアルニコ5ピックアップ(PU-480)を搭載した仕様です。リロイ・カーの「ブルース・ビフォア・サンライズ」などではかなりハードでホットなスライドプレイを披露しており必聴だと思います。

 1950年代のバードランドは丸みを帯びたヴェネチアン・ラウンデッド・カッタウェイで、(カスタムオーダーモデルなどの例外こそありますが、)1960年代に入ると先の尖ったフローレンタイン・ポインテッド・カッタウェイが採用されます。クラプトンは一貫して、ヴェネチアン・カッタウェイのものをチョイスしており、近年では歌モノのバッキングに使用するシーンも見受けられます。以前ギブソンカスタムがバーガンディフィニッシュのオリジナルモデルをクラプトンのためにスペシャルメイドしたこともECフリークでしたらご存知かもしれません。

Byrdland

Gibson Custom / 2015 Custom Crimson Byrdland Alnico V PU-480 Venetian Cutaway VOS Antique Cremona Brown Sunburst

Byrdland

Gibson Custom / 2014 Custom Crimson Byrdland Alnico V PU-480 Venetian Cutaway VOS Natural

ギターアンプ


2014年来日時のステージにて

 エリック・クラプトンがこれまで使用してきたギターアンプの変遷を追ってみると、1966年に発売されたジョン・メイオールのブルースブレーカーズで演奏したアルバムを看過することはできません。ECは当時マーシャルアンプの原点として1962年に発売されたJTM45 2245のコンボタイプを使用しており、そのマーシャルにレスポールをプラグインし、ボリュームを上げて自然にオーバードライブさせたサウンドを大々的にフィーチャーしています。今日でこそ、マーシャルアンプでレスポールを歪ませたサウンドというのはロックの王道として一般的ですが、その音色を流行させた第一人者と言えます。クラプトンの若き情熱がほとばしる録音です。

 1968年のクリーム解散以降は、メインがフェンダー系のギターに移行するにつれて、アンプもフェンダーを多用するようになります。特に「レイラセッションズ」などのスタジオレコーディングでは、小型で廉価なスチューデントモデルであったフェンダーチャンプを使用していたと言われ、その影響から現在でも様々ブティックメーカーが復刻モデルをリリースし続けています。ECは小型アンプのセンシティブなクランチサウンドが好きなようで、「461オーシャン・ブールヴァード」などでは、後にラルフ・マッチオの映画「クロスロード」に登場するピグノーズのミニアンプでレコーディングしたこともあります。

 その後にプレイしたモデルだと、例えばレオ・フェンダーがフェンダーアンプ設計に携わっていたトム・ウォーカーらと開発して発売したミュージックマン・ブランド初期のHD-130と412GSが一大ブームを引き起こしました。その煌びやかでリッチな粒立ちのサウンドはファンが多く、稀に中古で入荷したりするとすぐに売切れてしまいます。

 クラプトンのシグネチャーモデルが製作された1980年代以降は、再びマーシャルをステージにセットする頻度があがり、また1990年代初頭にはソルダーノSLO-100のようなハイゲインアンプを選ぶことが多くなりました。当時ソルダーノはゲイリー・ムーアや、エディ・ヴァンヘイレン、ヌーノ・ベッテンコート、ジョージ・リンチ、ウォーレン・ヘインズ、マーク・ノップラーなど無数のトップギタリストが愛したモダンアンプの代表格です。ECのギターテクを長年務めるリー・ディクソンの要望でデニス・コーネルが製作したアンプも大きな人気を博しました。

 近年ですとフェンダーから1957年仕様のツインアンプが復刻され、クラプトンもかなりお気に入りのようです。その型番自体は既に生産完了となってしまったのですが、ECのシグネチャーアンプであるツイノラックスがその仕様をほぼ踏襲しています。ECのシグネチャーシリーズは他にも2種類あり、1950年代後期のナローパネル・ツイードチャンプを基にした5ワット、おなじくほぼ同時期のトレモラックスを基にした12ワット(Fender EC Tremolux)がラインナップされています。それぞれ使用環境や狙っているサウンドイメージに応じて選べる大変良質なアンプでおすすめです。

 マーシャルからもつい最近、ヴィンテージJTM45をハンドワイヤード復刻した各種モデルが待望発売されたのが嬉しいですね。日本ですと住宅環境の都合もあり、アンプがどうしてもチープなものになりがちです。エレキギターはアンプにプラグインしてはじめて楽器として成立するものですから、そこは今一度見直してみる価値があるかもしれません。EC自身のキャリアがとても長い分、アンプのバリエーションも多岐に渡りますが、少なくともこのフェンダーとマーシャルは是非抑えておきましょう。

Marshall Hand Wiredシリーズ

ギターストラップ

 エリック・クラプトンのストラップですが、キャリアの初期ですと肩当てのついたクラシックデザインなレザーストラップを使用していることが多いですが、その後は、花柄やウィンドミル模様のサイケデリックなACEストラップを愛用していたイメージが強いでしょう。ヒッピーストラップやソルジャーストラップなどで近似したデザインのものが復刻されています。

 1980年代以降はアーニーボールのポリプリピレン・ストラップがメインになっており、レッドカラーブラックカラーは特にクラプトンのトレードマークになっていると思います。これは長年ギターを弾いている方なら一本は持っているのではないでしょうか。ロングセラー商品です。

 また2014年2月末にはアーニーボールからファン待望のECストラップが発売されました。限定商品で国内入荷数僅少のため販売済みの際はご容赦いただきたいのですが、ドラッグ更正施設チャリティーイベントとして定期開催されているクロスロードギターフェスティバル2013のためにスペシャルメイドされたモデルです。
高品質レザーを採用し、ストラップバックは柔らかなスエード処理が施されています。3モデルがラインナップされ、それぞれにクロスロード+アーニーボールのロゴが入ったゴールドプレートキーホルダーが付属。EC本人もここ数年は幅広のレザーストラップを使用することが多くなってた印象がありますので、ぜひこの機会にゲットしておきたいですね。

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スターキー星:プロフィール

 プロフェッサー岸本の愛弟子であるデューク工藤に師事、池袋店~御茶ノ水本店を経て、渋谷店にてインポートギターを担当したのち、2016年4月よりオンラインショップに赴任。日本国内最高レベルのノウハウを持ったスタッフとしてフェンダーのプロダクトスペシャリストに認定されている他、ギブソン・ファクトリーも定期的に訪問して選定買付け等を行ってきた。彼自身のフェイバリットミュージックはブルースやブルースロックが中心で主に60~70年代ロックを愛聴。

 皆様がますます充実したミュージックライフを送れるよう、アップトゥデイトな情報のご案内、そして一生愛用できるギター捜しを親切丁寧にお手伝いたします。

お問い合わせ:イシバシ楽器WEBSHOPイシバシ楽器渋谷店