◆アコースティックギターを中心とする弦楽器のトップブランドとして、170年以上にもわたって優れた楽器を世に送り出してきたマーティン社。初代クリスチャン・フレドリック・マーチン氏がドイツからニューヨークに移住し、楽器店とギター製作を開始したのが1833年のこと。これが今でもマーティンギターのヘッドロゴに入れられている年号なのです。
 アコースティックギターの永遠のスタンダードモデルとも言える“D-28”のスタイルは、様々なメーカーのお手本とされ、愛され続けています。D-28の“D”は、ドレッドノートの頭文字で、Dシリーズが誕生した当時(1910年代)、そのボディサイズが世界最大の戦艦「ドレッドノート号」のように大きいと例えられ、それが由来となっています。
 現在、マーチン社はペンシルバニア州ナザレスとメキシコのナヴァホアに自社工場を構え生産が続いています。メキシコ工場ではXシリーズをはじめ、リトルマーチンなど低価格モデルのほか、弦の生産も行われています。またマーティン社では、廃材を利用したハイプレッシャーウッドを採用するなど、貴重な森林資源を保護育成しつつ、ギター製作を続けるプロジェクトを推進しています。長い歴史の中での伝統を守りながら、ギターメーカーとして常に変革を求める姿勢に、力強いサウンドと輝きが満ちています。