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トランペットの秘密

価格の秘密

トランペットは1万円位のものから100万円位のものまであります。
価格の違いは一番差が出るのが、どの国(地域)で作られているかで大きく左右されます。

トランペット制作は手作業が多いため、人件費が安い国、地域で安価に作ることが出来ます。国では中国、ベトナムあたりが一番安い価格帯のトランペットが作れます。
当社では、入門用としてあまり予算をかけずに始めてみたいと言う方にSELVA(セルバ)STR-100がお奨めです。

現在価格が安く作れる順番で行くと中国、ベトナムの次が台湾、東欧諸国と言う順番になっています。
同じ材料を使って中国、ベトナムで1万円台で作れるトランペットが台湾、東欧諸国では3~4万円台、日本やアメリカのような先進国では5~6万円台と言った感触です。勿論工作機械の精度や人による手作業の熟練度や技能の差は価格の違いにも含まれてきます。

当然、高価なトランペットの方がトータルとしての楽器のグレードは高くなっています。
ここ最近は中国に外資系企業が精度の良い工作機械を入れ、量産組立で価格を安くしたモデルもあり、先進国がしっかりした設計と指導を行い作るトランペットが製造されるようになりました。バック(BACH)は本来アメリカ製ですが中国で作ったTR-600TR-600Sはコストパフォーマンスに優れた楽器です。
吹奏楽でよく使われているトランペットは日本製ではヤマハがお奨めです。小中学校では少ない息でも楽に鳴らすことが出来るYTR-2335S、中学、高校ではゴールドブラス素材を使用してワンランク上の入門楽器として人気のYTR-4335GS、県大会上位校や吹奏楽が盛んな学校ではヤマハカスタムモデルのYTR-8335RGSがお奨めです。

材料の秘密

トランペットに使われる材料は真鍮で銅と亜鉛の合金です。銅が60%~65%、亜鉛が35~40%の配合したものを黄色みがかった色をしているのでイエローブラスと言います。明るい明朗なサウンドが特長です。
銅の配合を70%~80%に増やしたものは赤みが強くなりゴールドブラスと言います。柔らかく質感のあるサウンドが特長です。



量産品とハンドメイドの秘密

トランペットの量産品とハンドメイドの一番の違いはベルの作り方の違いが挙げられます。
ベルは拡声器のように広がる朝顔型の部分ですが量産品はこの部分を別に作ってハンダでつなげます。ハンドメイドはワンピースベルと言ってトランペットのピストンバルブの付け根から一体に手で叩き出して形を作っていきます。音はハンドメイドで金属を叩く事で金属組織が変わり、味のある響きが出るようになります。

メッキの秘密
一般的なトランペットには真鍮の上にクリアラッカーの塗装を行い、変色、腐食を押さえるとともに音をまとめる目的も持っています。室内楽などで一部のトランペットにラッカーをかけずに磨き仕上げだけおこなったモデルもありますが、柔らかく広がる音が出ますが曇ったような変色した色になります。
吹奏楽では銀メッキが人気です。ラッカーの明るい音よりも落ち着いた柔らかい音が銀メッキをすると得られます。



金メッキを施したモデルも一部あります。ソロパートなど音がぼやけずに良く通るサウンドが特長です。金メッキの下地には通常、銀メッキを施しますので金メッキのトランペットを吹きこなすには技量も必要です。
また抜き差し管の一部などにニッケルメッキなどを行い音の輪郭をはっきりさせるなど、各メーカー、モデルで色々な組合せを行い音の特長を出しています。

音階の秘密
トランペットにはピストンが付いています。構えたとき、顔に近い方から1番、2番、3番と番号が付いています。学校の音楽授業で習ったことがあるので覚えている方もいらっしゃると思いますが長調の音階は 全 全 半 全 全 全 半 と言うインターバルになっています。(全は全音、半は半音です。)この意味はドとレの間は全音、レとミの間は全音、ミとファの間は半音と言う間隔になっていることを指しています。

1番ピストンを押すと全音分、音が下がるパイプを息が流れます。
2番ピストンを押すと半音分、音が下がるパイプを息が流れます。
3番ピストンを押すと全音半分、音が下がるパイプを息が流れます。


トランペットはピストンを使わずに唇の振動数や息のスピードをコントロールする事でドソドミソド(ド、ソ、1オクターブ上のド、その上のミ、その上のソ、2オクターブ上のド)と倍音が出せます。
その倍音の間をピストンで音を下げて音階を作るようになっています。例えばファの音を出したい時は倍音で出している音はソの音を出しています。ファの音はソから全音分低い音なので1番ピストンを押すと全音分下がりファの音が出る仕組みです。

支柱の秘密
トランペットのチューニングスライド管に支柱の立ててあるモデル、1本支柱があるモデル、2本支柱があるモデルなどがあります。
この支柱の有無によって音の抵抗感や特性が変わってきます。

支柱のないモデルは抵抗感が弱く、音が軽めでコンボジャズなど音量の必要があまりなく吹き方によって音色の変化がつけやすい音楽に向いています。また少ない息でも鳴らす事が出来るので体力の無い方の入門用としても向いています。ヤマハYTR1335YTR-2335Sが入門用、YTR-6310ZSなどがジャズ向きの楽器となります。

リバースモデルの秘密

ヤマハトランペットで吹奏楽定番となったカスタムモデルのYTR-8335RGSのRはリバースモデルの意味です。
チューニングスライド管の差込が通常のモデルではトランペット本体側がメスでチューニングスライド管がオスになっています。この状態では管内にチューニングスライド管の厚み分の壁が出来、息の抵抗が強くなります。リバースモデルはこのオス、メスの関係を逆に差し込む方式にすることでスムーズな息の流れで吹きやすく良い音が出るトランペットになっているのです。


バルブオイルの秘密

トランペットの音階を作る重要な部分がピストンバルブです。息漏れがしないか、各パイプとズレがないか、など精密さが要求されます。ピストンの摩耗を防ぎスムーズな動きを支えるのがバルブオイルです。演奏前には必ずバルブオイルがピストンに行きわたるように注して下さい。ヤマハではバルブオイルの粘度を変えて反応が良い、ライト、新品時などはレギュラー、使い込んでややピストンの減りが見られるようなトランペットには粘度を強くしたヴィンテージのバルブオイルを用意しているほど大事なものです。

ミュートの秘密

トランペットは演奏時に音色を変えたり、音量をコントロールする為にミュートを使用する事があります。

音量をやや下げて甲高い音にするストレートミュート、こもった柔らかい音にするカップミュート、ベルの出口を小さくして手で塞いだり開けたりすることでフォワンフォワンと言う音にするワウワウミュートが有名です。



ジャズの巨匠マイルスデイビスはワウワウミュートの中央にあるパイプ状のパーツをはずして演奏する事が多く、チリチリと可愛らしいサウンドがトレードマークになっています。

練習用になるべく小さな音にするミュートも出ています。
ベストブラスのウォームアップミュートは吹奏感を損なわずに自宅でも周りを気にせずに吹ける音量レベルまで下げてくれるお奨めのミュートです。またヘッドフォンプリアンプを内蔵し、ヘッドフォンで通常の音を聞きながら練習出来るE-BRASSもあります。ヤマハからもサイレントブラスシステムSB7-9も同様の機能です。
初心者の方で音漏れしないを重視の方はヤマハ、中級者~上級者で吹奏感をミュートしない状態に近く練習したい方にはベストブラスがお奨めです。

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