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サックスの秘密

サックスの種類

各サックスの種類ごとに詳しくみていきましょう。サックスの種類 >>

サックスの価格の違いについて


サックスの価格は現在下は3万円台から上が100万円台の楽器まであります。
低価格帯のサックスで一番価格に反映されているのが、どこの国で製造されているかによって、その国の物価や人件費などのコストが大きく価格に現れてきます。
中堅クラスの楽器ではパーツの質、グレードによって価格差が出ます。
もう一つは伝統や技術力の差によってより良い音が出る楽器のメーカーのものは必然的に価格は上がります。


3万円台から10万円クラスのサックス
 中国製のサックスが現在このクラスの楽器を主に製造しています。
中国の物価上昇と共にベトナムでもサックスが作られるようになってきました。
物価が日本に比べ格段に安く、低コストでサックスを供給出来るのが魅力です。
以前に比べ、品質は上がっては来ていますが、工場の機械設備や組立ラインに関わる人の技術、最終調整の技術など、楽器先進国との差は、まだ追いついていない状況でクラシック、吹奏楽などアンサンブルでの演奏に要求される音程の精度と言った所は今一つです。
教育用、習い事用の楽器としては決してお奨めできませんが、サックスを始めてみたい方にとっては、自分に向いている楽器か続けられるか不安な時にいきなり10数万払って始めてみようと言うのは、なかなか決心がつかないと思いますのでそう言った方には手軽に手に入れる事の出来るサックスです。

7万円台から20万円台のサックス
 台湾製のサックスが現在このクラスを主に製造しています。
中国よりもサックス製造の歴史は長く、以前は今の中国製並のグレードの楽器でしたが、技術も上がり、吹奏楽など音程の精度を問われる楽器レベルもクリア出来るサックスも作れるようになってきました。
日本よりも中国ほどではないにしろコストが安く作れるのが魅力で価格に反映されています。
ただし、まだコピーの域を出ておらず、日本製のサックスのように独自の研究による、楽器の個性、操作性の向上と言った部分はまだまだと言った状況で、台湾製で価格が上のものは、日本やアメリカで台湾で組み立てられた楽器にさらに自国で再調整してグレードを上げ、市場に出しているものがほとんどです。


10万円台から20万円台のサックス
 日本製のサックスで普及タイプとして製造されているクラスの楽器が主で、アメリカ、ヨーロッパでも一部このクラスのサックスが製造されていますが、グレードは日本製が勝っているようです。
音楽的に要求される音程の精度などはクリアされた楽器で初級、中級の方まで使える楽器としてお奨めできます。
この範囲での価格の違いはパーツのグレード、仕上げの違い、材質の違いなどによって楽器にかかるコストを変えて楽器に特徴を出し、ランク分け、モデルラインナップを作り、好みにあった楽器が選べるように各メーカーが製造しています。
日本製のサックスはYAMAHA(ヤマハ)、YANAGISAWA(ヤナギサワ)の2社があり、世界的に評価の高いサックスを製造しています。

30万円以上のサックス
 日本製のサックスでは上級者用のサックスがYAMAHA、YANAGISAWAで作られています。
サックスの最高峰と言われるフランス製のセルマーも30万円台から入手出来ます。
その他の海外製で作りが良いものとして、これもフランス製のクランポン(クランポンはクラリネットのトップクラスです。)ドイツ製のカイルベルスなどがあります。
それぞれのメーカーが独自に研究、開発を重ねたサックスがこのクラスには投入されており、それぞれサウンドの個性、特徴のあるモデルを市場に出しています。
またジャズの世界では1920年代から70年代に製造された楽器の中にジャズの表現に最適なモデルがいくつかあり、セルマーのバランスアクション、マーク6、マーク7、コーン、キング、マーチン、ブッシャーなど現在では製造されていないオールドサックスもいまだに人気があります。



サックスの生産地、メーカーによる違い



◎中国、ベトナム製
 発展途上と言った楽器ですが、ここ数年でかなり品質は向上してきていますが、クラシック、吹奏楽での使用に耐えるところまではいたっていません。
ポピュラーでもサックスの使用が増え、始めてみたい楽器の上位にランクされるようになり、サックス人口は増えています。3~4万円クラスでサックスが入手出来るようになり、金額的に気軽に手が出せる楽器が供給出来るようになった貢献は大きいと思います。アメリカや日本の輸入業者が様々なブランドネームを付けて輸入、販売しています。
当店でも中国製のサックスからコストパフォーマンスの優れたサックスをチョイスして販売しています。入門用の教材からお手入れ用品をセットにしたメイビスサックスでソプラノ、アルト、テナーのラインナップを揃えています。




◎台湾製
 中国製の安価なサックスの台頭で競争も厳しくなり、台湾のサックスは中国より先行してサックスの製造を始めただけあって品質は上がってきています。
セルマー日本輸入元のノナカ貿易が手がける台湾製のサックス、アンティグアウインズは作り、調整も良く出来ていて、ブラスバンドなどの使用にも耐える品質になってきました。近年の品質向上は目を見張る物があり、実勢売価で20~30万円台のサックスも価格負けしない品質のサックスが作られるようになりました。




◎YAMAHA(日本製)
 総合楽器メーカーのYAMAHAサックスは世界に類を見ない工場設備を持ち、精度が高く、バラツキのないサックスの供給をしています。
小中学校ブラスバンドで使用する普及タイプからプロユースのサックスまで製造しています。
全般的に癖のない立ち上がりの良いサウンドで音程の良さが特徴です。
最近はYAS-82Zの世界的評価が高くなり、著名なジャズプレイヤーが愛用する楽器となってきました。




◎YANAGISAWA(日本製)
 サックスのみを製造する日本で唯一のサックス専門メーカーです。
専門メーカーらしくラインナップも豊富でソプラニーノからバリトンサックスまで製造しています。
素材も通常は真鍮でサックスは作られていますが、管体に銀を使ったモデルを出しています。アメリカのキング社が1940年代に銀製のサックスを作りましたが、現在製造しているメーカーはYANAGISAWA、セルマーなどごく僅かなメーカーです。特にヤナギサワは銀製モデルのバリエーションも多く人気があります。銀特有の柔らかく透明感のある遠くまで届くサウンドは非常に魅力な楽器です。
YAMAHAと比べるとYANAGISAWAのサウンドは音の丸み、太さと言ったものが感じられるサウンドです。
吹奏楽はもちろんジャズでも人気のあるサックスです。




◎SELMER(フランス製)
 1922年に開発したモデル22から市場に登場してサックスの最高峰として君臨しています。
クラシックはもちろんジャズ市場ではマーク6と言う1954年に開発されたモデルが不朽の名器としていまでも根強い人気があり、現代サックスのお手本的な楽器となっています。
現在のモデルは125周年を記念してリファインされたJubilee ジュビリーシリーズとしてシリーズ2シリーズ3、そして名器Mark VIを現代に甦らせたリファレンスモデルの3通りがあります。
シリーズ2はクラシック、吹奏楽、ジャズとオールマイティに使用出来るモデルでサウンドのツヤ、コシ、ピアニシモからフォルテシモの幅広さなどを兼ね備えたモデルです。
シリーズ3はアーティキュレーションの反応が良く、ジャズにも向いたモデルと言えます。
シリーズ2とシリーズ3(フランス製なのでセリエ2、セリエ3と言う場合もあります。)の吹奏楽での選ばれ方は体力があり太い音を出したい方はシリーズ2、女性の方で鳴らし易いほうを選ぶ方はシリーズ3に分かれるようです。
リファレンスモデルはセルマーのオールドサックスであるバランスアクションとマーク6を意識したモデルとして開発されました。モデルはアルトリファレンステナーリファレンス54
コレクターズモデルとして国鳥を彫刻であしらったモデルが毎年限定で出すように鳴ってきました。一番最初のモデルがハミングバード、次からクッカブラ、フラミンゴ、ファイヤーバードと販売され、非常に美しいモデルです。
シリーズ2までのセルマーの製造手法は一つのモデルだけを手がけ新しいモデルを出した後はそれまでの旧モデルは製造を打ち切る手段を取ってきたのですが、シリーズ3を開発、発売した時点から旧モデルであるシリーズ2も平行して製造されるようになりました。
さらに2001年にはリファレンスモデルも発表するなどモデルの数も増え、なおかつ、それぞれのモデルの人気も高く、生産量は一つのモデルだけ作っていた頃と変わらず限られているため、入手が難しくなってきたのが現状です。耐久性も良い楽器なので中古のセルマーも市場では人気です。




◎その他のメーカー
 台湾製のサックス品質向上でOEM(相手先ブランドによる生産)が活発でキャノンボール、カドソンなどが頭角を現してきました。
また老舗ブランドのコーン、クランポンなども台湾製OEMで出すようになっています。