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アッテネーター徹底比較

真空管のボリュームを上げていくことで得られるナチュラルドライブは何にも変え難い素晴らしいサウンドを生み出します。

しかし、アンプユーザーなら誰もが音量調整の難しさを感じることでしょう。

満足のいくフルバルブアンプ特有のナチュラルドライブを得るためには、それ相応の音量が必要になり、バンドでのバランス調整がうまくいかないこともあるでしょう。

また、自宅では音量を上げるのが難しく、フルチューブアンプを諦めている方々も多いにいらっしゃると思います。

そこで必要になるのがアッテネーターです!

各メーカーそれぞれ特徴のあるアッテネーターが発売されています。

実際、どのくらい音量が下がるのか、トーンにどのくらい影響があるのか分かりづらいのが現状です。

そこで今回、各種アッテネーターの弾き比べを実施いたしました!

定番のマスターボリュームなしのスタックアンプでのセッティングだけではなく、小規模のフロアや自宅向けのコンボアンプでも弾き比べを行いました。

実際の音圧感や空気管をパッケージするのは難しいですが、音質の変化は感じて頂けると思います。各種アッテネーターの特徴、動画をぜひご覧くださいませ。

今回のテストに使用した機材

DM-X

概 要

EX-PRO / DM-Xは比較的高額にもかかわらず、急速に注目度、販売数を伸ばしているモデルです。 世界唯一という「トランス式」の実力は如何ほどのものなのか?いやがうえにも期待が高まります!

外観上の特徴/機能

コントロールはシンプルですが必要にして十分といえます。ギター関連機器というより、むしろ高級オーディオを思わせる高級感のあるルックスを持っています。 ヘッドフォンアウトとヘッドフォン用の音量調整ツマミがフロントパネル上に配置されているなど、自宅ユースでの使い勝手もしっかり考慮されています。

また筐体底面のゴム足が十分な高さを持っているので、アンプ上面に設置した際、アンプの取っ手と本体底部が干渉しないのも評価できます。 4~16Ωと対応インピーダンスの幅が広いので、ほとんどのアンプに対応可能なはずです。複数のアンプを所有している人でもこれ一台で使い回しが利きます!

実際に音を出してみると・・・

スタック編

音量は下がっているにもかかわらず音質変化が非常に少ない印象を受けます。これが唯一無二の「トランス式」の恩恵といえるでしょう。

通常は音量を下げるにつれ、音圧感の減退や高域の情報量が減少が目立つようになるものですが、音質/音圧ともに直結時のキャラクターを保持します。この点で出色の完成度を見せ(聴かせ)てくれました。 アッテネートは「1%、5%、20%、40%、55%、70%、80%、90%、100%」のプリセットから選択する方式ですが、どのポジションでも音質の差が少ないのが驚きです。

コンボ編

先ほどのスタックでの使用時に比較すると若干レンジ感が狭まる印象もあり、テスターにより多少意見も割れる場面もありましたが、十分な「高音質」をキープしてくれる印象でした。

総評

他機種に比較すると高価にはなりますが、それを納得させるだけの実力を有する一台です。とにかく「音質第一!」という方には絶対のおススメです!

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CREWS MANIAC SOUND / GB-VI

CREWS MANIAC SOUND / GB-VI

概 要

GB-VIはコストパフォーマンスも優れた一台。ギター~エフェクターまで総合的に高品質な製品を数多くプロデュースするCREWS製品だけに期待できます!

外観上の特徴/機能

シンプルにまとめられていますが、それがかえってプロ機としての凄みを感じさせます。ブラック塗装も精悍です。

この機種のみサイズ/重量が公表されていないのですが、他機種に比較しても小ぶりなサイズに収まっていますし、重量も標準的と思える範囲内です。

先ほどの EX-PRO / DM-X同様、ヘッドフォンアウトがフロントパネル上に配置されるなど使いやすさも考慮されています。 ダミー回路も装備、無段階でのボリューム調整が可能なので、ヘッドフォン使用時も最適なボリュームを得やすいのも評価できます。

8~16Ω対応なので、大抵のギターアンプをカバーできるのもうれしいポイントです。

実際に音を出してみると・・・

スタック編

音量のアッテネート効果は4機種中最大レベルに達し、1987の爆音も容易に一般的な家庭で鳴らせるような音量レベルまで下げることができました。 ちなみに本機のボリュームレベルは接続した時点では50%となり、この時点でかなりのアッテネート効果が得られる印象です。

そこから、無音状態まで無段階で音量を可変できるので細かい音量調整も簡単です。 極小音量にまでアッテネートしてしまうとさすがに若干高域が丸くなり、レンジ感がナローになる印象もありますが、それでもこの強力なアッテネート効果は魅力です。

コンボ編

ボリュームを下げていくに従いレンジ感が狭まるとともに、やや中域に膨張感を伴う印象も受けました。しかし、ここでも強力なアッテネート効果と、連続可変可能のボリューム調節が十分に威力を発揮してくれました。

プリセット式よりきめ細かく調整できるボリュームにより、二律背反する「音質」と「音量」のベストバランスポイントを見つけやすいのは本機の強みといえるでしょう。

総評

強力なアッテネート効果はいかなるじゃじゃ馬アンプも手なずけることを可能にします。ライブユースはもちろん、「自宅でもヘッドを使いたい!」というギタリストには強力に訴求する仕様です。

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THD HOT PLATE

THD HOT PLATE

概 要

アッテネーターといえばTHDといえるほどHOT PLATEはベストセラー商品。今回のテスターの一人も個人的に使っているモデルです。定番機の実力のほどはさすがでした!

外観上の特徴/機能

他機種がシンプルなフロントパネルを持つのに対し、本機はミニスイッチ類が装備されているのが特徴となっています。 アルマイト処理されたパネル/放熱フィンとあいまってハードなルックスです。

また、内臓ノイズリダクション回路の動作に伴って怪しげな光を放つライト(フロントパネルに開いた窓?から確認できます。)もきれいで弾くのが楽しくなります!きちんと入力レベル感度(ピッキングニュアンス)に反応します。 ちなみに本体のアルマイトカラーは対応Ω数によって色分けされていますので「この色がかっこいい!」といった理由で選ばないようにしましょう。

実際に音を出してみると・・・

スタック編

アッテネート量の調節は本機特有のもので、0db~-16dbまでが4db刻みでのプリセット式、-16db選択時のみ-∞db~-16dbまでの 連続可変となります。 「-16db」選択時には、無音状態まで音量を連続可変可能となりますので、GB-VIと並んで最も大きなアッテネート効果を持つ一台と言えます。

音量を下げていくにしたがって(特に連続可変可能な領域まで下げた時)、やや高域、低域が衰退しますが、お好みでトーン補正スイッチをON/OFFしてあげればレンジをキープすることが出来ます。

コンボ編

今回テストをおこなった4機種中、スタック/コンボ使用時での印象の差が最も少ないように感じられました。 クセの無い音質が好印象で、リーズナブルな音量で自然なオーバードライブを得ることが出来ました。(Deluxe Reverbは出力20wと いえども、音がデカいです。このアンプで歪みが得られるセッティングというと相当な音量になってしまいます。)

「この組み合わせなら、下手に歪みモノエフェクタなんか要らない!」と思わせてくれるサウンドでした。

総評

もともとクセのない音質を持っていることと、トーンスイッチである程度の音質補正が可能なことを考えると、アンプを選ばず使えそうな一台と言えます。細かいポイントですが、連続可変時の音量変化がリニアなため、細かい音量調整が容易に行えるのも好印象でした。 自宅用として使用する際などには、大いにこの効果を発揮します。

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KOCH / LB120II

KOCH / LB120II

概 要

KOCHはオランダのアンプメーカーKOCHがプロデュースするアッテネーター。アンプそのものをプロデュースするメーカーだけに、技術的アドバンテージがあり、現代のニーズに応えてくれる仕様となっています。

外観上の特徴/機能

無塗装/ヘアラインフィニッシュされたステンレスボディがルックスの渋さを感じさせてくれます。同社のアンプが持つゴツイ歪みのイメージにもマッチしている気がします。 ラックマウント用のトレイが用意(別売り)されているあたりプロユースを視野に開発されているのを感じます。

シンプルの極みともいえるフロントパネルに対し、すべての端子類が結集したリアパネルはギッシリ充実。 ボリューム調節をツマミによって行うのではなく端子の選択によって行うのがユニークです。 ダミー回路内蔵&ラインアウト装備でレコーディングの強い味方になるでしょう。

ヘッドフォン端子とボリュームはフロントパネル上にないのはラックマウントやレコーディング用に固定してセッティングするという使用構想のためでしょう。

実際に音を出してみると・・・

スタック編

音質はエネルギッシュ!音圧、レンジ感ともに損失しているものが少ない印象です。アピアランス同様ゴツイ音を響かせます。 ただ、音量の下がり幅は他機種に比較しやや少なめです。 自宅ユースを考えた場合、組み合わせるアンプやアンプのボリューム設定によっては「1%」ポジションでもそれなりの音量が出ますのでご注意を。

コンボ編

こちらもスタックとコンボでの印象の差が比較的少なく好印象でした。 Deluxe Reverb単体で歪みが得られるほどの大音量セッティングにしようとすると「1%」ポジションでも結構な音量になってしまう面もありましが、音質面における作為的な脚色感が少ないの は特筆ものです。 アンプの元のキャラクターを大事にする人には最適といえるのではないでしょうか。

総評

今回の4機種中では唯一のスピーカーシミュレーター搭載機であり、ヘッドのサウンドをダイレクトレコーディング可能なのは他機種にない強みです。 この機能もおまけ的なものではなくスピーカーの本数やマイキングの方式による違いまでシミュレートする本格的なもの。

ベッドルームサウンドまでのアッテネートとはいきませんが、アッテネーターとしての高い性能、自宅録音ツールとしても高いポテンシャルを持っていますので、キャビネット無しのレコーディング用であればスタック、コンボ問わず最高のツールとして活躍してくれるでしょう。

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アッテネータースペック比較表
メーカー/機種
スペック
EXPRO / DM-X CREWS MANIAC SOUND / GB-VI THD / HOT PLATE Koch / LB120-II
定 価 \73,500 \37,590 \62,790 \68,250
外形寸法/重量 194x127x218mm / 4.1kg ※N/A 173x209x184mm / 1.9kg 200x100x160mm / 2.0kg
外部電源 不要 不要 不要 必要(ファン使用時)
ヘッドフォンアウト ○(ラインアウト兼用) ×
ラインアウト ○(ヘッドフォンアウト兼用)
ダミーロード 不可 可(LOADポジション)
スピーカーシミュレーター × × ×
定格入力 ~100W(定格) ~150W ~150W(連続)~185W(最大) ~120W(連続)~200W(最大)
対応インピーダンス 4~16Ω 8~16Ω 2or2.7or4or8or16Ωモデルにより固定 4or8or16Ωモデルにより固定
VOL可変 1%、5%、20%、40%、55%、70%、80%、90%、100% 0%~50%連続可変 -0db、-4db、-8db、-12db、-16~-∞db 0%、1%、2%、5%、15%、40%、100%
特記事項 4~16Ωまで対応・世界唯一のトランス式 アッテネーター ・8~16Ωまで対応・音量コントロールは 連続可変式 ・周波数自動補正機能・ノイズリダクション 機能・トーンスイッチ装備 ・アッテネートしたスピー カー出力を、2台のキャ ビネットに接続可能・スピーカシミュレーター 装備・ハーフラックトレイを 使用してラックケース に収納可能