<<円錐針 (S針)>>
針飛びが少なくスクラッチに向いており、主に低音を強調したサウンドが特徴的なので、HIPHOP系、レゲエ系、R&B、SOUL、DANCE CLASSICなどのジャンルにおすすめです。代表モデルとしてはSHURE M44G, SC35C,, ortofon CONCORDE SCRATCH, CONCORDE DJ Sなどが挙げられます。
<<楕円針 (E針)>>
高音を強調したサウンドが特徴的で、主にHOUSE, TECHNO, JAZZ, ROCK, TRANCEなどのジャンルにおすすめです。またリスニングの針としても、音のクリアーな楕円針はおすすめかと思います。
代表モデルとしてはSHURE M35X, ortofon NIGHT CLUB E MK2, CONCORDE GOLDなどが挙げられます。
円錐針は接地面積が広い分安定はしますが、針先が細かい音溝をまたいでしまい、高域信号を再生しづらくなります。
しかし、針先を細くしすぎると音溝の底に針が触れてノイズの原因となります。
楕円針は針の幅は変えず、音溝に接する面積を狭くすることで細かい溝までトレースが可能となります。
また、レコード針には
ヘッドシェル
に取り付けて使うタイプと、
ortofonなどに代表される
コンコルド型
のものがあります。
<<ヘッドシェル>>
シェルウェイトなどの重りをつけて後から重さを調整することが出来ますので針飛びの調整に便利です。
また、 リード線 を後から変えることも出来るので、音質にこだわる方はリード線を純銀のものに変えたり、通常のものより太めのaudio-technica AT-6101のリード線に変えることも出来ます。
<<コンコルド型>>
名前の通り飛行機のようなボディをしており、リード線が中に埋め込まれておりので取り付けが非常に簡単です。また、先がとがっているので暗いクラブで針をレコードに正確に落とすことができ、視認性の高さも魅力だといえます。
◆カートリッジによって音のタイプが変わるだけでなく、音の出力も変わってきます。SHUREの定番モデルSC35Cは出力5mvですが、SHURE M447は9.5mv、ortofonから出ているCONCORDE Q BIRTは11mvの高出力を誇ります。
クラブの規模など、使う場所によってカートリッジを使い分けるDJもいるくらい、音の大きさが変わってきます