<<テクニクス>>
代表モデル"SL-1200"は30年以上も続くシンプルで使いやすいデザインや、クラブでの使用率がもっとも高いという信頼性が人気の理由かと思います。また、Technicsは カーブアーム を採用しており、一般的に音の出だしの部分でカーブアームを採用している方が針がレコードの溝に対して垂直に当たり、正確な音の再生がされるため音が良いと言われています。また、SL-1200MK5Gという上位機種は、こちらは±16%のピッチ可変、 油圧式調整ネジ によって針とびを防止でき、アームの内部のケーブルも通常のものに比べ1.5倍の形状のものを使っているため音がより良くなっています。
音質、針飛びにこだわる方はこちらがおすすめです。
残念ながら、テクニクスのターンテーブルは製造が終了してしまいましたが、現在は中古品で手に入れられるため、いまだ人気です。
<<ベスタクス>>
その他のブランドでも様々なターンテーブルがリリースされ、ひとえにテクニクスだけとは言いがたい状況になっております。
PDX-2000MK2は、PDX-2000として2000年にリリースされ、独自のストレートアームが採用されたモデルの後継機種です。 プラッター の高さがより低くなり、ミキサーの高さにマッチし使いやすくなったのが前のモデルとの違いです。こちらはストレートアームを採用し、他のメーカーに比べ針飛びが極端に少なく激しいスクラッチに対応できます。ストレートアームは曲のサビ部分に差し掛かるにつれて針が垂直にレコードに当たり、音が正確に再生されるというのも特徴です。
また、ウルトラピッチという最大±60%までのピッチ可変が可能なため、様々なジャンルの曲をつなぐことが出来ます。例えば、BPM85のHIPHOPの曲とBPM130のHOUSEの曲でも、このウルトラピッチを使えばつなぐことが出来ます。VestaxはさらにPDX-3000もリリースしており、こちらはMIDI端子もついてるためシンセなどのMIDI機器を使ってターンテーブルのピッチをコントロールすることも可能になりました。様々なジャンルの曲をトリッキーにつなぎたい方はVestaxのターンテーブルをおすすめします。
<<ヌマーク>>
また、NumarkのターンテーブルTTX USBには USB 端子が搭載され、アナログの音をパソコンに取り込むことが出来ます。さらに特筆すべきは、 マスターテンポ 機能が搭載され、ボーカルの声の高さはそのままで曲のスピードのみを変えることが出来るので、異なるジャンルの曲も自然につないでいくとこが出来ます。
こちらもALLジャンルの曲をつないでいきたい方、またサンプリング用にターンテーブルを買いたいという方にもおすすめです。
<<スタントン>>
ターンテーブルを選ぶ際、音の立ち上がりの速さも重要なポイントです。これは トルク と呼ばれ、モーターの強さによってトルクが変わってきます。
stanton T-120Cは世界最強トルクのモーター(4.5Kgf-cm)を採用しているので、他のターンテーブルに比べ立ち上がりがとても速く、ミックスの際に手を離してレコードが回るまでに時間がかからないため、自然なミックスを可能にします。
◆トルクは価格にも比例していることが多く、比較的安価なGEMINIや TT-02MK2やAMERICAN AUDIO製品のトルクはあまり強くないので、通常のミックスプレイでは特に問題はありませんが、より激しいスクラッチやミックスなどをしたい場合はトルクの強いターンテーブルがおすすめです。
◆ターンテーブルはピッチ可変の幅、アームの形状、トルクの強さ、マスターテンポが付いているか否か、USB端子の有無などの機能でいろいろ選ぶターンテーブルが変わってきますので、参考にしていただければと思います。