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ノエル・ギャラガー来日記念

文:池袋店サブマネージャー・小林/神戸三宮店WEB担当・礒山

チェイシング・イエスタデイ(初回生産限定盤)
チェイシング・イエスタデイ(初回生産限定盤)

1994年のデビューから2009年の解散まで大ヒット曲をいくつも生み出し人気を博したロックバンド、OASISの元ギタリスト兼ボーカリストであり、現在ではソロとして活躍し続けているノエル・ギャラガー。そのノエルがこの度2015年2月にリリースしたセカンド・アルバムを引っさげて自身のバンドによる来日公演を果たします。

「Japan Tour 2015」と題し、2015年4月6日(月)、4月7日(火)大阪フェスティバルホールを皮切りに同16日(木)東京 日本武道館にて締めくくる今回のツアーのチケットは即日完売し、日本武道館と大阪フェスティバルホールでは1日ずつの追加公演も決定するという人気ぶり。Noel Gallagher's High Flying Birds名義で今年の2月にリリースされた「CHASING YESTERDAY」の世界観を生で楽しめる絶好の機会となるでしょう。

世界的なロックバンド、ビートルズを敬愛し、ローリング・ストーンズやセックス・ピストルズのサウンドに大きな影響を受けて、数多くのヒット曲を出してきたOASISは、ブリティッシュ・ロックの中でもより大衆的に昇華しブリット・ポップという新たなジャンルを確立させました。

いわゆる労働者階級の生まれであるギャラガー兄弟。兄のノエルは、ザック・ワイルドやニルヴァーナのカート・コバーンより1つ年下で、ブリット・ポップ2大バンドのもう一方の雄、ブラーのフロントマン、デーモン・アルバーンと同じ1967年生まれであり、今年の5月に48歳を迎えます。幼少時代、アルコール依存症であった父親からの暴力に耐える日々の中で、学校へは不登校気味となり、15歳で教師に対する愚行により退学処分を受けてしまいます。そしてノエルは10代にして働き始め、13歳の頃に初めてギターを手にして独学で学び、イギリスのインディー・ロックバンド「The Smiths」に憧れ、ギタリストを目指すようになります。また、5歳下の弟、リアム・ギャラガーとは「世界で最も有名な兄弟喧嘩」と言っても過言ではない程に喧嘩エピソードが絶えない事でも有名です。

Definitely Maybe (Remastered) (Deluxe)
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20歳を過ぎた頃にはマンチェスター・サウンドを代表するインスパイラル・カーペッツのローディーを2年間程務める事となり、その後24歳の頃に既に弟のリアムが加入していたバンドをノエルが纏め上げる形で新生OASISが誕生します。翌年にインディーズ・レーベルであるクリエイション・レコーズと契約し、初のシングルCD「スーパーソニック」でUKチャート31位と華々しいデビューを果たします。また、同年にはアルバムCDもリリースし大ヒットを記録。年末には「ホワットエヴァー」を発売、全英3位となりOASISの伝説を作る引き金となりました。日本でもCM等に多数使用されていた事もあり、20年経った今でも多くのリスナーの耳に鮮やかに残っている事でしょう。

そしてソロとして活動し続ける今でも、彼の「らしさ」は健在。葛藤や新たな考え方の中で、より洗練された「Noel Gallagher's High Flying Birds」のサウンドを世に放ち続けています。

音楽シーンが活発になっている恵まれていた時代に過酷な人生を生き抜き、偉大な先人の軌跡をなぞりながら自分たちなりの表現を見つけ出した彼らの音楽には、明るい未来を渇望したようなどこか哀愁ただよう美しくも心打つ歌詞と、メロディアスな曲が見事に混ざり合った素晴らしい世界観があり、多くのオーディエンスを魅了してきました。

今回はそんなOASISとNoel Gallagher's High Flying Birdsで使用されている楽器をご紹介させていただきます。

ノエル・ギャラガーとエピフォン

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Epiphone / Les Paul Standard
Epiphone / Les Paul Standard
※参考画像

OASISの伝説はエピフォンのギターと共に始まったと言って過言ではありません。OASISのデビューシングルとなる「Supersonic」のレコーディング、当時のライブパフォーマンスにおいて活躍しているのがエピフォン製のレスポール・スタンダードなのです。このシングルのプロモーションビデオやジャケットにもエピフォン製のレスポール・スタンダードを弾く姿が映っており、時代の寵児となる直前のノエルがギブソンではなく、エピフォンのレスポールからキャリアをスタートさせているところが興味深いですね。

Epiphone Limited Edition Union Jack Sheraton
Epiphone Limited Edition Union Jack Sheraton
※参考画像

また初期OASISにおいてはエピフォンのセミアコースティックギターの存在も見逃すわけにはいきません。それは上述のレスポールの様なギブソンの廉価版モデルではなく、エピフォン・オリジナルモデルとしてラインナップしていたモデル、リヴィエラシェラトンです。リヴィエラは初期OASISのサイドギタリストであるポール・“ボーンヘッド”・アーサーズがカラー違い(ブラウン)でメインギターとして使用しており、そちらの方がイメージが強かったりしますが、ノエルもリヴィエラ(ワインレッドカラー)を使用しています。ノエル、ボーンヘッド共に使用しているリヴィエラはオリジナルのフレクエンサター・テイルピース、ミニハムバッカーではなく、フルサイズのハムバッカー、ストップテイルのモダンな仕様が特徴的でおそらく70年代以降の日本製のもののようです。2ndアルバム「(What's the Story) Morning Glory?」をリリースした95年頃の使用が顕著でこの年のノエルのギターと言えばリヴィエラと言えるでしょう。2nd収録曲のミュージックビデオでは必殺アンセム「Don't Look Back in Anger 」を始め、「Morning Glory」や「Champagne Supernova」「Roll With It 」などでも演奏している姿が見受けられます。この時期ではライブでも使用頻度は高く、映像音源では「Live by the Sea」で確認できますので是非チェックしてみて下さい。この時期はリードギター、サイドギター共にリヴィエラを使用していたこともあり、OASISと言えばリヴィエラ! とイメージされている方も多くいらっしゃるかと思います。後にEpiphoneから発売されたノエルのシグネイチャーモデル“Supernova”はこのリヴィエラと類似している点が多く、恐らくこれを基に製作されているものと思われます。また使用頻度は高くないですがビグズビー・トレモロユニットを搭載したブラウンカラーのリヴィエラも1st収録の「Shakermaker」のプロモーションビデオで使用しており、恐らくこのモデルの方を先に使い始めたのだと思われます。94年頃はライブでもギブソンレスポール・スタンダードのサブギターとして控えていたようです。

Epiphone Super Nova
Epiphone Super Nova
※参考画像

そしてエピフォンのラインナップでは上記リヴィエラと共に人気の高いモデル、シェラトン。OASISの絶頂期を象徴する96年の歴史的ギグ、ネブワース公演や同年のツアーで使用されたユニオンジャックのペイントが施されたシェラトンが何と言っても有名ですね。延べ25万人が集まったギグでこのギターが演奏される様子は、まるで「イギリス全土をOASISが制覇してやったぜ!」とギターが叫んでいるかのようです。余談ですが、この時かつてないほどの膨大な数のオーディエンスの盛り上がりに圧倒されたノエルは思わず“This is History!!(これは歴史だ!)”と叫んだと言われています。映像音源では同年のマンチェスター公演を収録した「...There and Then」で演奏している姿が確認できます。ノエルのシグネイチャーモデル“Supernova”でもユニオンジャックカラーのものが存在していましたが、上述の通りノエルが使用していたリヴィエラの仕様を主に踏襲していたようで、ピックアップ、ヘッドのデザイン、指板のインレイ、トグルスイッチの位置、テールピースの種類、ハードウェアのカラー、ピックガードの有無など本人所有のシェラトンとは異なるものでした。

そんな中、昨年エピフォンから“ブリティッシュ・インヴェイジョン”(ビートルズをはじめイギリスのアーティストの音楽がアメリカを席巻した現象)から50周年を記念した限定モデルとしてLimited Edition Union Jack Sheratonが発売された事は記憶に新しいですが、これこそまさにノエル所有機のシェラトンにドンズバです(強いて希望を言えばボディサイドとバックにもユニオンジャックがペイントされていれば完璧でした)。シグネチャーモデルのユニオンジャックカラーのものは今ではプレミア価格で取引される程に入手が難しいため、今お探しの方にはこのリミテッドモデルがオススメです。ちなみにノエルが所有しているユニオンジャックシェラトンは96年当時、前妻のメグ・マシューズからプレゼントされたものをリフィニッシュしたもののようです。

ノエルはもう1本色違いのサンバーストのシェラトンも所有していますが、このギターは3rdアルバム「Be Here Now」のツアーとして行われた日本武道館公演(何と3日連続でした)でも終始メインギターとして活躍しておりますので、記憶に残っている方も多いのではないかと思います。所有しているリヴィエラとは対照的に、この個体は60年代のヴィンテージだそうでミニハムバッカー、フレクエンサター・テイルピースのオリジナルスタイルが特徴的。ユニオンジャックシェラトンとも仕様は同じですね。97年~98年はこのシェラトンがノエルのメインギターと言えそうです。

2000年以降ノエルがエピフォンのギターを使用することはなくなりますが、OASIS最後となる7thアルバム「Dig Out Your Soul」のレコーディングでは60年代のヴィンテージのカジノとジョン・レノンシグネイチャーカジノを使用したこともインタビューで語っています。

ノエル・ギャラガーとギブソン

ノエルがエピフォンのレスポールからギブソンのレスポールへ持ち替えたのは、デビューシングル「Supersonic」をリリースし、1stアルバム「Definitely Maybe」のレコーディングを始めた頃です。ようやく失業から抜け出してお金を手にし、憧れのギブソンを手に入れた...というわけではなく、実は同郷マンチェスターの偉大な先輩ギタリストであるジョニー・マー(The Smiths)から借りていたものでした。そのレスポールは、ジョニー・マーがスミス時代からガンガン使っていたチェリー・サンバーストカラーの60年製レスポール・スタンダードで、元は何とピート・タウンゼント(The Who)から購入したものと言われています。リアのハムバッカーがオープンコイルになっているのが特徴ですね。

Gibson Les Paul Standard
Gibson Les Paul Standard
※参考画像

このレスポール・スタンダードは1stアルバム「Definitely Maybe」に収録された「Slide Away」やOASISの代表曲「Live Forever」のレコーディングで使用された様です。しかし不運にもその後ライブ中にトラブルに巻き込まれ、ギターを破損してしまうという悲しい結末を迎えることになります。レスポール・スタンダードを破損してしまったノエルに対し、ジョニー・マーは怒るどころか、所有しているヴィンテージのレスポール・カスタムを貸し出すという何とも器の大きい対応をみせます。ちなみにこれはジョニー・マーがスミス時代に「The Queen Is Dead」を書いた時のギターだとジョニー・マーも語っています。

このレスポールカスタムはピックガード、エスカッション、トグルスイッチプレートなどのプラスティックパーツがクリームカラーの為、一見レスポール・スタンダードのような雰囲気を持っており、ピックアップはフロント、リア共にオープンコイルの仕様となっています。屈指の名曲「ホワットエヴァー」のプロモーションビデオでも弾いている姿が確認できます。ピックガードに“oasis”のステッカーが貼られているのも特徴です。

また、あまりイメージに無いかもしれませんが、ファイヤーバードフライングVも一時期使用しています。初代サイドギタリストであるボーンヘッドの後任として99年に加入したゲム・アーチャーのメインギターこそファイヤーバードですが、先駆けてノエルもファイヤーバードを使用していました。ノンリバースボディシェイプの67年製ファイヤーバードにフルサイズのハムバッカーを搭載したものやP-90ピックアップを3基搭載したものなど数種類所有しているようです。「Live Forever(USバージョン)」や「Cigarettes & Alcohol 」のミュージックビデオで弾いているのが確認できます。

フライングVは60年代製の個体らしく、3rdアルバム「Be Here Now」収録の「 D'You Know What I Mean? 」のミュージックビデオで弾く姿が見受けられますが、ライブやレコーディングでは使用されなかった様です。4thアルバム「Standing on the Shoulder of Giants」がリリースされた2000年頃からは再びバーストカラーのレスポール・スタンダードを使用する場面も増え、2000年のウェンブリー・スタジアムでの公演を収録した映像音源「Familiar to Millions」では初期の太くラウドなサウンドが必要な曲ではレスポール・スタンダードへ持ち替えており、ニール・ヤングのカバー「Hey Hey,My My」ではビグズビートレモロアームを搭載したレスポールカスタムも使用しています。これ以降バンドが解散する2009年までライブの初期のOASISナンバーではレスポール・スタンダードが度々登場することになります。

Gibson ES-355
Gibson ES-355
※参考画像

97年頃頃からステージ上でエピフォン、シェラトンのサブギターとして徐々に頭角を現し始め、2000年以降現在までは不動のメインギターとなったのが現在のノエルの代名詞とも言える60年製ES-355。特に若いファンの間では最も印象づいているギターでしょう。そもそも、このES-355を手にしたきっかけはジョニー・マーが80年代のスミス在籍時に使用していた59年製ES-355を弾く姿に影響を受けたとノエル自身も語っていますが、エピフォンのリヴィエラ、シェラトンを経てセミアコースティックギターに魅力を感じていたからこそ選んだ1本なのではないでしょうか。本人も体の一部というほど絶大な信頼を置いており、5thアルバム「Heathen Chemistry」以降はレコーディング、ライブともに活躍していきます。ES-355はこの個体以外にもエボニーカラーのストップテイルピース仕様のものソロになってからは使用することもあるようです。

そしてES-355のサブギターとしてライブでも使用されるのがES-345。こちらはメインのES-355とは異なり、アームユニットは搭載されていない個体ですが、機能として共通しているのは、いずれもバリトン(Vari-tone)スイッチを搭載している点です。これはコンデンサを通して可変することによって、低域をカットしていき独特のサウンドを作り出す機構をもっており、スタンダードなハムバッカーの音色からシングル・ピックアップにも似た軽めの音色まで容易にアレンジする事ができるので、ノエル本人にとってもライブやレコーディングで使いやすいポイントなのかも知れませんね。ノエルは“1”のポジションを基本使用しているようです。他にもセミアコースティックモデルはファイアーバードスタイルのヘッドストックを特徴とする60年代製のトリニ・ロペスモデルも6th「Don't Believe the Truth」の頃は出演した音楽番組などで弾く姿が見られますが、レコーディングなどでは使用されなかったようです。

OASISとして最後の来日となったのは解散の約1ヶ月前に行われたFuji Rock Festival 2009のヘッドライナーとしての公演。もちろんライブでのメインギターはES-355、初期のナンバーに至ってはレスポール・スタンダードと後期OASISではお馴染みの使い分けではありましたが、アンコールの最後を飾るビートルズのカバー曲「I Am The Walrus」で使用されたのは何とSGスタンダード。日本での最後の公演がこのギターで締めくくられたのは非常に意外でしたが、やはりSGもギブソンを代表するギターなのか、レスポールにも負けないアグレッシブなサウンドを鳴らしていました。OASISサウンドとして何も違和感も感じさせない、素晴らしいサウンドでしたね。元は通称板バネと呼ばれるヴァイブローラトレモロを搭載したSGですが、アームは外され、プレート部分のみを残しています。プレートがあるとSGのルックスもガラッと印象が変わりますが、こうしたスタイルはトム・ヨーク(Radiohead)なども実際に行っております。

ノエル・ギャラガーとフェンダー

主にギブソン系のギターを使用することの多いノエルですが、フェンダーのギターも所有しており、ライブでも時折披露しています。特に使用頻度が高かったのは4thアルバム「Standing Shoulder Of Giants」の頃でしょう。

Familiar to Millions(DVD)
Familiar to Millions(DVD)

OASIS時代は仕様の違うテレキャスターをいろいろと使用していましたが、有名なのは2000年のウェンブリー・スタジアムでの公演を収録した映像音源「Familiar to Millions」でも確認できるピックガードの無いピンク・ペイズリー模様のテレキャスター。この公演では最初の「Go Let It Out」を始め「Wonderwall」「Don't Look Back In Anger」などテレキャスターの繊細なサウンドがマッチする場面で使用されています。このテレキャスターは2005年に行われた地元マンチェスターの凱旋公演では白いピックガードが取り付けられており、ルックスにも変化が見受けられます。その模様は映像音源「Lord Don't Slow Me Down」で確認できます。

他にも「Standing Shoulder Of Giants」のツアーで行われた来日公演でも披露されたバインディングが施されたカスタムテレキャスターなど複数本所有しています。OASISのラストアルバムとなる7thアルバム「Dig Out Your Soul」ではリードトラック「The Shock of the Lightning 」のミュージックビデオでピックガードとボディに1枚ずつ星型のステッカーが貼られたテレキャスターを使用しており、こちらの個体にはフロントにハムバッカーを搭載。スピード感のあるこの楽曲の雰囲気に合いますね。また実際に使用していたかどうか不明ですが「Be Here Now」のアルバムジャケットの中身に薄いソニックブルーカラーのジャガーを抱えている姿も確認できます。フェンダーではありませんが、今回のニューアルバム「Chasing Yesterday」ではナッシュギターズのストラトキャスター・タイプやテレキャスター・タイプ、テレキャスター・デラックス・タイプをレコーディングで使用しており、「Ballad of the Mighty I」のミュージックビデオでもストラトキャスタータイプを弾いている姿が確認できます。ストラトを抱える姿はこれまでなく、とても新鮮味を感じさせますね。テレキャスタータイプは今回のアルバムで作曲にも活躍したようです。

ノエル・ギャラガーとリッケンバッカー

デビュー当時は使用している姿こそ見受けられなかったものの、レコーディング等では使用されていたリッケンバッカー。ノエルが使用しているもので有名なものはメイプルグローの330でしょう。ピースマークのステッカーが貼られているのが特徴的な1本で、4thアルバム「Standing on the Shoulder of Giants」では「Go Let It Out!」や「Who Feels Love?」のレコーディングで使用されたようです。もちろんライブでも使用しており、映像音源「Familiar to Millions」で確認できます。

このメイプルグローカラーの330とは別にホワイトカラーでブラックピックガード仕様の330という珍しいモデルも97年頃使用しており、「P」のステッカーがボディに貼られています。この頃は「Wonderwall」で使用しており、リズムギターを演奏する曲での使用が多いようです。元々はポール・ウェラー(The Jam、Style Council)がThe Jam時代に使用していたものをノエルの30歳の誕生日プレゼントとして贈ったものみたいですね。現在では使用することはありませんが、中期OASISのサウンドには欠かせないギターであったと思います。また330はノエルが敬愛するピート・タウンゼント、ポール・ウェラー、ジョニー・マーが愛用してきたモデルでもあります。

ノエル・ギャラガーとアコースティックギター

Epiphone / EJ-200
Epiphone / EJ-200
※参考画像

エレキギターと比べてアコースティックギターに関してはそこまで多くのギターを使用しているわけではなさそうです。OASIS結成時からデビュー頃まで使用してきたのがGibson J-200の廉価モデルであるEpiphone EJ-200。主に作曲にはこのギターを使っていた様ですが、近年のインタビューで3rdアルバム「Be Here Now」までの曲のほとんどはデビュー前に作曲していたと語っていることから、初期OASISの珠玉のタイムレス・メロディのほとんどがこのギターから生まれたと思うと何とも感慨深いですね。

その後Takamineのエレアコをいくつか経てGibsonのJ-150に移ります。TakamineはMTVのアンプラグドなどのアコースティックライブで使用されていましたが、主に90年代のライブではよく活躍していました。Gibson J-150は2000年頃以降はアコースティックナンバーでは欠かさず登場しており、OASIS時代はこのモデルが作曲、レコーディング、ライブとアコースティックサウンドの要となります。他にJ-200も所有しているようですがよく使用されているのはネックサイドにバイディングが入っておらず、「addidas」のステッカーが貼られているJ-150のようですね。他にもヴィンテージのJ-45も所有しているようですがギブソンでは、やはりスーパージャンボサイズならではの重厚なサウンドが好みのようです。

そして、ノエルがOASIS解散後はじめたソロプロジェクト、Noel Gallagher's High Flying Birdsを始動させてから使用するようになったのがMartin D-28。使用しているのは比較的近年のモデルでヴィンテージというわけではなく、2010年頃に手に入れた個体で、抱えやすさ、弾きやすさ、サウンド、ルックス全てが素晴らしく、とにかく扱いやすい点に魅了されて導入したようです。3年前に行われた1stアルバム「Noel Gallagher's High Flying Birds」ツアーやFuji Rockでの来日時も「Wonderwall」「Supersonic」「Whatever」「Talk Tonight」「Half The World Away」となど多くのOASIS時代のナンバーがこのD-28で演奏されました。今回のレコーディングでもアコースティックのサウンドは全てこのD-28が使用されており、来日公演でもアコースティックナンバーではD-28が活躍することでしょう。

ノエル・ギャラガーとアンプ

世界中の多くのファンが熱狂した荒々しいロックサウンドは主に「Marshallとレスポール」の組み合わせによって成り立っており、古くはエリック・クラプトンから始まったと言われるロック界における最強の組み合わせの一つ。あのエッジの効いたドライブサウンドはロックミュージックを進化させてきました。ノエルが使用していたのはOASIS結成当初では最新であり、最強に歪むモデルであったJCM900です。

100W、2チャンネル仕様のハイゲインモデルですが、デビューから3rdアルバム「Be Here Now」頃まではレコーディング、ライブとメインアンプとして使用され、全盛期のOASISサウンドを支えました。特に1stアルバム「Definitely Maybe」ではほぼマーシャルが使用されたようです。レスポールとの相性は言うまでもなく最高ですが、ミニハムバッカーを搭載したエピフォンシェラトンと組み合わせもまた絶品で、音のキレが強調された極上のドライブサウンドを実現しています。デビュー後のライブでMarshallのJCM900と同じくステージで存在感を放つのはOrangeのアンプ。ヘッドアンプとキャビネットとセットで使用することもあれば、キャビネットのみで使用することもありました。ヘッドアンプはOrange Overdrive 120を使用していた様で、Marshall JCM900ほどの抜けの良さはありませんでしたが初期のOASISの雰囲気にはバッチリはまるウォームな粗いドライブサウンドを生み出していました。

3rdアルバム「Be Here Now」の頃には、Marshall Blues Breaker、VOX AC30Matchless DC30など名だたるコンボアンプの名機が、メインアンプであるJCM900の側にセッティングされていました。4thアルバム「Standing on the Shoulder of Giants」以降、OASISのサウンドは初期の荒々しいサウンドから徐々にトラディショナルなUKサウンドへ移り変わっていきます。OASISの後期ではVOX AC-50やFenderのBass Man、Blues Junior等をライブで使用しており、よりナチュラルなドライブサウンドを作り出すために、その機材にも変化がみられるようになってきます。

ソロ1stアルバム「Noel Gallagher's High Flying Birds」ツアーの来日時ではFender Blues Juniorをメインアンプとした他、HIWATTのCUSTOM HIWATT 100(コンボタイプ)とバックアップ用にHIWATT HI-GAIN 50が用意され、鳴らすアンプにはパワーアッテネーターの定番であるTHD製のHot Plateを使用していました。

HIWATT / DR504 CUSTOM 50 HEAD
HIWATT / DR504 CUSTOM 50 HEAD
※参考画像

MarshallやVOXと肩を並べてイギリスを代表するアンプブランドであるHIWATT製品を愛用するノエルは、かつてよりHIWATTの名機として今も語り継がれている12インチスピーカーを4基搭載したヴィンテージコンボアンプ「SA-412 Combo」を使用していましたが、このヴィンテージアンプのレプリカとして2008年頃にHIWATTより新たに提供された、12インチスピーカーを2基搭載したノエルのためのカスタムコンボアンプ「CUSTOM HIWATT 100 Combo」を使用する事となり、多くのステージを共に歩む事となります。スピーカー2基搭載の通常のコンボアンプは、スピーカーが横並びに配置され、地面との接地面積を稼ぐ事でよりパワフルな低音域の増幅を狙うものが多い中、ノエルのために開発されたカスタムコンボアンプはご存じの通りスピーカーが縦に2基配置された縦長の構造となっています。伝統的なブリティッシュ・アンプ・サウンドの醍醐味とも言える、強烈な音抜けと圧倒的な音圧を実現するこのアンプは、最高峰クラスのクリーントーンや、ピッキングで繊細にコントロールできてしまう程にナチュラルなドライブ感と美しい倍音成分を持つ、絶品ともいえるクランチトーンを生み出し、ノエルサウンドを語る上で欠かす事のできないアンプの1つと言えるでしょう。

2013年には、レコーディングにおいてHIWATT CUSTOM50 Headを愛用しているノエルのため、HIWATTは新たにノエル専用のカスタムキャビネットを用意。上記のCustom HIWATT 100コンボのスタイルを継承し、このカスタムキャビネットにおいてもFaneスピーカーを縦に2基設置するなど、徹底的なコダワリが見られ、HIWATTにとっても欠かす事のできないアーティストの一人という事がうかがい知れます。

そして最新のインタビューによると今回の2ndアルバム「Chasing Yesterday」のレコーディングにおいて、HIWATT CUSTOM50の他Fender Princeton(銀パネル)、Marshall JTM45などのヴィンテージ機材も活躍したようで、クリーンサウンドにはRoland CUBE 80も使用したと語っています。今回の来日公演ではどんなアンプで演奏するか楽しみですね。

ノエル・ギャラガーとエフェクター

Ibanez / TS9 TUBE SCREAMER
Ibanez / TS9 TUBE SCREAMER
※参考画像

アンプのストレートなサウンドを好むノエルはこれまでのキャリアにおいても歪みエフェクターはほぼ使用しておりませんが、OASIS当初からIbanezのチューブスクリーマーだけは一貫して使用しています。エフェクター界では今もなお超ロングセラーを誇る人気モデルですが、ブースターとして使用されることが多く、御多分に洩れずノエルもギターソロの際に使用していた様です。

OASISのライブでは初期の頃から曲の最後にサイケデリックなギタープレイを演出することが多く、彼のペダルボードにはそういったギタープレイに必要なエフェクターを揃えていました。特にライブではお馴染みのビートルズカバー「I Am The Walrus」で見られる終盤のジャムが圧巻です。

音を発振させるプレイやギターソロには空間系のRolandのテープエコーRE-201、BOSS DD-3BOSS DD-6、Danelectro Dan Echo Delay、SIB Echo Drive、Line 6 DL-4などを用い、クリーンなアルペジオのプレイの際には揺らし系のHughes & Kettner Tube Rotosphere、BOSS PN-2を使用していました。ワウペダルもバッキングで使用される事は少なく、過激なギターサウンドの演出に使用され、初期はVOX V847、中期以降はCry Baby 535Qを使用しています。

ソロに移行してからはBOSS DD-7Strymon TIMELINEの空間系が新たに導入され、比較的シンプルなペダルボードの中は空間系が多数を占めています。今回の2ndアルバム「Chasing Yesterday」のレコーディングではStrymon TIMELINEに加え、BIG SKYFLINTも活躍した様で、空間系には以前にも増してこだわりが強くなっているように感じられますね。

文:池袋店サブマネージャー・小林/神戸三宮店WEB担当・礒山

ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ 2015来日公演

2015.04.06(月) 大阪・フェスティバルホール

2015.04.07(火) 大阪・フェスティバルホール

2015.04.09(木) 広島・広島文化学園HBGホール

2015.04.11(土) 福岡・ZEPP Fukuoka

2015.04.13(月) 愛知・ZEPP Nagoya

2015.04.15(水) 東京・日本武道館

2015.04.16(木) 東京・日本武道館

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筆者プロフィール

小林健吾
小林健吾:プロフィール
兵庫県出身。梅田店勤務を経て現在池袋店にて勤務中。
自身もエレキギターを好み、ノエル・ギャラガーの影響かエピフォンのシェラトンを所有している。好きな音楽ジャンルは洋楽のロックが中心で、特に90年代~00年代のロックを愛聴。Oasisでは「The Masterplan」がお気に入り。給料日後の休日はdisc unionでCDを買い漁っている。
「お客様の音楽的バックグラウンドを大事にしながら、丁寧な接客を心がけております。お探しの1本がございましたらどうぞご相談下さいませ。」
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礒山裕也
礒山裕也:プロフィール
神戸三宮店 WEB担当。楽器はピアノから始まりアコギ、エレキ、デジタル製品と興味を持ったものには取りあえず手をつけていき、現在は管楽器を勉強中。
好きな邦楽アーティストは、浜田省吾・中川イサト・KREVAという無類の雑食ぷり。愛器はMartin HD-28、Morris W-20、Gibson 50s LesPaul Standard、AKAI MPC4000、YAMAHA MOTIF XF等。
「楽器選びの基幹はインスピレーションと心得ております。それを含めてお手伝いさせて頂き、お喜び頂ければ幸いです。」
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